SMENA 8
  T-43 40mm / 4.0
     
  これは最近人気のあるSMENA“8M”ではなくて、Mのつかないただの“8”。向かって右側のグリップがかっこいい。約330グラム、幅120mm、高さ85mm、手になじむ大きさ。
  上から見るとグリップが三角に出っ張っているのがわかる。左手にしっくりくる。
  裏面。三脚取り付けねじは、今の規格と違い、少し大きめ。
  ピントリングは無限遠よりさらに少し回ってしまう。シャッター速度の下の小さな数字(1/250=8、1/125=7 … 1/15=4)は絞り値と対応している。
 

レンズはSMENA35と同じT-43。やはり絞りはレンズのまわりにあり使いにくい。4〜8の数字はシャッター速度と対応している。

たとえば、絞り16 = 数字8 → シャッター速度1/250。

  セルフタイマーがついている。ストロボ接点も使える。
  フィルムカウンターは逆算式。最初に24枚とかに合わせる。正確に動く。円盤の細かい数字はASA換算表。右上がシャッターボタン。ボディ中央よりにあるのでちょっと遠い。
 

フィルム巻き上げダイアルは大きくて使いやすい。カリカリ巻き上げているとひっかかるような感じがするので、そこで巻き上げをやめる。巻きすぎないように注意が必要。

  いつ製造されたかは不明。
  裏ブタを開けたところ。フィルム巻き取り用のスプールが付属していなかったので、いきつけの写 真屋さんでパトローネをもらってきた。
 

こみちオリジナルSMENA8専用ケース

とってもかわいいのだ!!

 

2002年2月、いつもの新宿中古カメラ市場にて。このカメラの相場は知らない(というより見かけたことがなかった)けれど、SOKOL同様かなり安さとかわいさ迷わず購入しました。カメラ屋のおじさんは「ロシアのは意外にレンズがいいんだよね」と言っていました。

ボディは手になじむ大きさで、グリップまでついている洒落たデザイン。ただグリップはできれば右手側につけて欲しかった。ピントリングの数字はメートル表示だが、なぜか1、1.4、2、2.8、4、5.6、8 …となっていて、どうにもわかりにくく不自然。絞り値と同じ数値が使われているが、どんな意味があるのだろうか?

買って帰ってきてカメラを磨いてみたらピカピカになった。あまり使われていないようだったので、かえって不安になった。

とりあえず1本試し撮りしてみたが、フィルムのコマ間隔はほぼ一定していて、光線漏れもなく露出もまずまずだった。曇りだったせいかコントラストは低め。周辺光量 はそれほど落ちず、SMENA35のようなひどいゴーストもでなかった。

かなり気に入ってしまった。これからしばらくはSMENA 8 で撮るつもり。

(2002.02 むぎこがし)


<< Camera & Tool Top