OLYMPUS-PEN EES
  D. ZUIKO 3cm / 2.8
     
  1962年〜68年に製造されたカメラ。重さは約400グラムあり、小柄だが手にずっしるとくる。露出はオート、距離は目測。
  ボディの作りはしっかりとしていて、最近のプラスチックカメラとは質感がまったく違う。
  作りの良さ、デザイン、使い勝手、どれをとっても当時の開発者の気持ちが伝わってくるようだ。
  レンズのまわりは「セレン」がとりまいている。デザイン的にも好きだ。ファインダーは内部にカビのようなものがあり、少しかすんで見えるが、実用上の問題なし。
  シャッターボタンは小さいが、押した感触はしっかりしている。カウンターは逆算式。自動リセットはされない。
 

ASAは10〜200まで。セレンの劣化を考えればASA400のフィルムでちょうどいいのでは?(カメラ店の話)

  レンズは多少こすれたようなあとと、カビ(カビを取ったあと?)のようなものがうっすらと見えるが、比較的きれい。

 

 

2002年3月、むぎこがしに誕生日のプレゼントとして買ってもらいました。

「オリンパスペン」はデザインが気に入ってずっと欲しかったのですが、ピントが合わせられるEESを探していました。

前々から気になっていた中野駅南口の「パルテ」に偵察だけのつもりでいったところ、お店のおじさんが親切にいろいろと教えてくれたので、即買いしちゃいました。値段もとても安く、皮ケースやストラップまでつけてくれました。

「パルテ」には他にもタロンやリコーフレックスなど60年代の気になるカメラがいろいろあります。

さて、さっそく試し撮り。とにかくハーフなので撮っても撮ってもまだまだ巻けるという感じです。もともと縦の構図が好きなので、ハーフは撮りやすいです。

作例は「LEFT EYE 3rd Shot」 に掲載しました。

(2002.03.05 こみち)

 

試し撮りの結果はさんざんでした。最初の問題は光線漏れ。すべてのカットの右下がカブっていました。ボディをよく見るとモルトがボロボロになっていて、ファインダーの窓の下にすき間が開いているのを発見。モルトプレーンは東急ハンズでも売っていますが、けっこう高いので習字の下敷きで代用。思ったよりうまくできた。

ピントリングのマーク(人や山)がいったい何メートルを表すのかが不明。大量 の試し撮りをしたり、ピントをルーペで確認し、以下の結果を得ました。

 最短:0.6m 1人マーク:1.2m 3人マーク:2.5m 山マーク:5.0m

ASA400のフィルムを、カメラ側の設定をASA200で使いましたが、やや露出オーバーの感じですがほとんど問題はありません。

(2002.03.18 むぎこがし)


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