Contax IIa
    Zeiss-Opton Sonnar 2/50mm
     
  1950年〜1961年に製造されたcontax IIa。レンズはZeiss-Opton Sonnar 2/50mmがついています。ボディーは比較的きれいですが、使用感はあります。レンズはほこりの混入はありますが、実用上は問題なし。ただしレンズの周りのキズを黒いペイントで補修した後があります。ここが問題のところ。
  重さはレンズ込みで670グラム。G1と同じくらいですが、ひとまわり小さいせいかずっしりときます。
  アクセサリーシューにはStuttgart Germanyの刻印。
  巻き戻しダイアルは大きくて使いやすい。
  シャッターボタンとシャッター速度ダイアル、巻き上げ、フィルムカウンターがひとつにまとめられている。シャッターはやや重い。これは前期型のブラックダイアル。
  「よろい戸」とよばれるシャッター。頑丈そうだが故障が多いらしい。
  背面にも塗装がはがれたところを黒いペイントでの補修後あり。
  ファインダーはクリアで二重像もくっきり。ピントは合わせやすい。

Manual

 

Yahooのオークションで落札しました。一見状態も良くいい感じで、さっそく試し撮りをしたらピントが全くあわずビックリ。ネットで修理をしてくれる所を探して、ようやく「モリッツ」を見つけて修理に出しました。とても親切な対応のお店です。お店の人の話では「素人がレンズを開けた後があり、それでピントが狂ったらしい。このレンズは複雑でレンズを分解して組み立てなおすのに4時間かかった。ボディーは問題なくて10年は大丈夫だろう」とのこと。

もう一度試し撮りをしてみたら、驚くくらいシャープでよく写 り大満足です。

Contax IIaを買うにあたって、何件も中古屋さんに行きました。カメラクラシック(青山)はとても状態のよいオーバーホール済みのものが多いです。カメラにも触らせてくれ親切に説明してくれました。整備済みのためやや高めですが安心感があります。極楽堂(若松河田)は新旧コンタックスの専門店で、価格は良心的でした。フジヤカメラ(中野)はIIa、IIIaの品数が一番多かったです。うちの近所の日東商事(中野)は数は少ないですがいいものがありました。ここで買えばよかった…。修理をお願いしたモリッツ(府中)は、きれいに整備されたカメラがたくさんあります。

やはりこういったクラシックカメラを買うときは、お店で実物を見て買いたいものです。ネットではリスクを考えて、修理代を見込んでレンズ付で6万円位 で買えればまずまずだと思います。

ちなみに、レンズの調整は2万円〜3万円位、ボディの修理は2万円位 、シャッターのリボン交換は4万円位、しかも取り扱ってくれるところは少ないそうです。

(2003.08.16 むぎこがし)


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